ちばYOSAKOI2006初舞台

ほんの昨日のことだったのにもうすごく昔のことのようにも感じてしまう。
ひざの関節がなんか痛い。階段登れん。
今日はちょっと長文だけどレポートします。
※写真はまつりっこさんのHPからご好意で転載させていただきました。


天気予報どおり朝はしとしと雨が降っていた。今日こそは雨の中を覚悟したが、会場へつくころには雨もおさまった。そう、海幕祭も茂原七夕のときも朝方の大雨がうそのように晴れていったがこのちばYOSAKOIもまったくそのようになった。

着替えを済ませて開会式の会場〜千葉中央公園へ向かう。顔見知りのチームのメンバーにあいさつ。僕らは四街道の舞粋風さんのとなりにならぶ。副代表さんと「がんばりましょうね」などと言葉を交わす。FORZA木更津の団長さんが丁寧にあいさつに来てくれる。団長さんの頭がFORZAのシンボルマークの「足跡」型に刈られているのを見てびっくり。いやが上でもテンションが上がってくる。
開会式の最後は総乱舞。朝から見に来てくれたお客さんが楽しそうに見守る中で準備体操がわりに踊った。

さあ、いよいよ僕らのチームの演舞開始だ。
まず最初は栄町通り会場のパレードだ。1発目ということで緊張するかと思われたが朝11時ということもありお客さんは結構まばら。でも気合入れていくぜ。
僕らの前の演舞はなんと東京理科大学。待ち時間に代表さんにあいさつしにいく。僕の衣装をしげしげ見つめ「こういう衣装だったんですね」と関心(?)される。
ぼくは基本的には踊り子なんだけどMCがいないので前説も兼任する。当然パレードだとゴール付近にマイクがある。そこで前説をやってからみんながスタンバイしているところまで約80mくらい走って戻る。軽く考えていたけど80m全力疾走は結構しんどいよ。ダッシュしてたら沿道でスタンバイしている北天魁さんから「がんばれ〜」と声援をいただいてしまった。
最初の演舞のできはまずまず、ちょっと列がばらけぎみだったのがきになったかな。

給水してすぐ次の会場〜ポートタワーへ
モノレールとバスをみんなで乗り継いで目的地へ向かう。札幌のYOSAKOIソーラン祭りでは地下鉄の移動がこんな感じだったな。

ポートタワー会場は広場にパイロンをおいてパレードコースを作ってある。幅が広くて踊りやすい。雲の切れ目から射し込み始めた太陽の光の中で、2回目の演舞も思い切り踊ってただちに次の会場へ。

次はいよいよ銀座通り会場。パレード2回連続演舞、そして2本目は審査会場だ。
自分たちの前には飛翠迅×風神がスタンバイしていた。同じ市原の一番なじみで知り合いが多いチーム。みんなに「がんばれ〜」と声をかけて回った。
ここでは僕はMCに徹することにしていた。声でみんなをはげますのだ。
予定時間より5分も早くスタートのアナウンスが告げられたのであわててMCのポジションに行くがいざはじめようとしたら、手違いで早く呼んじゃったので「しゃべりでつないで」なんて言われちゃう。踊り子はスタンバッテルのに僕はしかたなく曲の構成を紹介したりしたんだけどみんなは「なんでかまえをはやくかけないのかなあ?」と不思議そうだった。

なんだかんだで1本目スタート。僕のMCにも力が入る。それが伝わったのかメンバーの表情も笑顔が見える。いいね。何人かと目が合う。がんばれ。

すぐ続いて2本目。審査だけどあまり意識しなかった。僕らのすべてを出し切るだけだ。観客から声援とも野次ともとれる声がかかる。笑顔で答えて2本目スタート。メンバーは今まで繰り返してきた練習のすべてを出し切って踊った。僕は力の限り叫んだ。

演舞が終わって、観客にあいさつをして退場するときにメンバーのみんなが「どうだった?」と僕に聞いてくる。僕はこみ上げてくるなんか熱いもので言葉が出なかった。

そのあと、サプライズ。札幌からNORI先生が見に来てくれていた。この千葉には舞華恋やかずさ連など先生に振付をしていただいたチームも多いので見に来てくれたそうだ。ほんとにうれしかった。
で、パレードの演舞を見ての指導をいただく。横の列が乱れていること、手先に力が入っていないこと、腰を下げるところではもっと大またに、そして何よりもっと声を出すようにと指摘をいただく。

いよいよそして次は、千葉中央公園のメインステージだ。
本当はここでは僕も踊るつもりだったのだけど、メンバーのみんながどうしてもMCがないと不安だということでここもMCに徹することにした。ステージに上がる前に円陣を組んだ。「楽しんで踊るぞ!おーっ!」というような気合をいれて、ステージに駆け上がる。

ステージからは中央公園を埋めた観客が自分たちを見つめていた。
「かまえ!」
演舞スタート。イントロで僕が考えた口上を語るように叫ぶ。
「緑あふれるちはらの街で、
 ここにつどいしわれらが踊る。
 あふれる思い鳴子に託し、
 舞えよ今こそ力の限り。
 舞ちはら2006 紫炎 いざ!!」
腕が伸びる、指先に力が入る。スタートの掛け声がそろう。
いいぞみんな。その調子。

最前列は舞台から落ちそうなくらいぎりぎりまで前にでてくる。
みんなの顔を横から見ることになるが、どの顔も緊張ではなく楽しそうに笑顔だ。いい顔してる。

大きなミスもなく踊りきった。会場からは拍手。やり遂げたよ。
ついに3年目の初舞台を踊りきった。
うれしかった。
舞台を降りるのがちょっと残念なくらいだ。ファイナルに残ればまたおどれるけどなあ。甘いな。

とかおもいつつ、最後の会場へ移動。
最後はミラマーレ会場。小さな会場でのステージ形式だった。
最後なのでMCは前説のみで僕も踊ることに。
夕日をバックに思い切り踊った!
思い残すことはなかった。

ファイナルの進出チームの発表を待っていると電話がかかってきた。それは元チームのメンバーからだった。家庭の事情でチームを去ったけど、ちばよさのことをポスターで知り連絡してくれたそうだ。仕事が終わったら行くので、僕らの演舞を見たいといってくれたんだけど、残念ながらもう終わってしまったのでファイナルのチームの演舞だけでも見においでと声をかけた。その後ほんとにやってきてファイナリストをみながらちょっと話をした。「ふ〜んこんな衣装なんだ」と本日2度目だが衣装をしげしげと眺められた。でもわざわざ出かけてきてくれるくらいだから本当に踊りたいんだろうなあ。

グランプリは舞神楽が3年連続という偉業を成し遂げた。北天魁が準グランプリ。ミニマムは舞華恋が2年連続そして幕張ハーツが同時グランプリ受賞となった。
どのファイナリストチームの演舞もすばらしく、僕らがそこに残るにはまだまだ道は遠いなと感じた。舞神楽の団長さんが受賞のコメントで語った言葉「舞神楽のメンバーは決して踊りがうまいわけではありません。ただメンバー同士が助け合って、踊りがだめなら声を出そうよとか、ここがだめだからいっしょに練習しようとか、支えあってきたことが最終的には演舞につながっていったのだと思います」というコメントが印象的だった。

最後は総乱舞で幕を閉じた。

僕はよさこいを続けてきて本当によかった。